
試験室設置時の準備
お客様にご用意頂く設備を解説します。
試験室設置時の準備
試験室を設置するには、設置前~設置時に、下記の準備が必要です。
① 動力電源
AC200V 3φ で、必要な電流容量は、仕様書に記載しております。
制御盤設置~試運転開始迄の間に、制御盤内の漏電ブレーカに一次電源を接続して頂きます。
これは一般的に、貴社に出入りしている電気工事業者様に依頼して工事をして戴いております。
ここが責任の分岐点になります。このブレーカ以降は二次側の電気工事となり、弊社の責任範囲になります。
弊社の工事期間は短いので、貴社の電気工事業者様と、日程が合わない例は良く有ります。この場合は、事前に、制御盤の上付近に必要な長さのケーブルを用意して頂いて、弊社で接続している例も有ります。
壁に有る既存の動力分電盤に接続するように指示された例もあります。
距離が近ければ、サービスで接続しますが、距離が有る場合は、別途の追加工事になります。
② 電灯電源
試験室の制御盤の上の壁に100Vの単相の分電盤を取り付けしますので、ここに、AC100V 単相の電源を接続して頂きます。
標準の分電盤はプラスチック箱の既成品で主回路は30Aの漏電ブレーカです。あらかじめご要望が有れば、金属箱の分電盤にする事も可能です。
大きなお部屋や、コンセントが多い場合は、単相三線式の分電盤を使用しております。
分電盤以降の室内コンセントの配線、照明工事等は弊社が行います。
これも貴社の電気工事業者様と、日程が合わない場合は、分電盤付近にケーブルを用意して頂いて、弊社で接続している例も有ります。
小さなお部屋では、設置場所に有るコンセントから電源を取る場合も有ります。基本的には、制御盤の上に、30Aの主幹の分電盤を取付けしており、分岐は2回路で、照明回路と、コンセント回路です。
③ 給水取出
加湿器あるいはDPC方式の水槽に給水が必要です。空調機の付近に給水バルブを取付けていただく必要が有ります。
貴社に出入されている水道業者様に依頼して、空調機付近でバルブ止めとして下さい。
配管サイズは、一般的に、20Aのサイズで供給される例が多いです。
このバルブ以降が、弊社の責任範囲になります。
過去には、設置場所の近くに有る流し等の設備から分岐させて戴き、弊社で分岐点にバルブを取付けさせていただいた例もあります。
弊社の空調機内部の配管は、耐衝撃塩ビHIVPの13Aを使用しており、空調機の内部にも、メンテナンス用の給水バルブを取付けしております。
④ 排水孔
空調機のドレン排水の為に、床に40A程度の排水孔、あるいは設置場所付近に、排水ピット等が必要になります。水圧が低いので、25Aの排水配管を伸ばすと、詰まりが発生して、漏水した例が有ります。
加湿器から排水される熱湯は、希釈して排出しますので、50℃程度です。
弊社の装置は、耐熱配管の必要は無く、通常の塩ビ配管(VP)が使用出来ます。但し、ピットに排水する場合、加湿器の排水時だけ、湯気が発生する場合があります。
空調機の排水パイプは、塩ビの25です。空調機下部のドレンパンから排水させる為、高さは床から150ですから、床に排水口が必要です。
空調機の排水は、ドレンパンに受けた水を排水する、間接排水です。
空調機の設置場所付近に排水口が無い場合は、ドレンアップポンプで、高い場所を通して、遠方に排水する事も可能ですが、この方法は過去にポンプから異常信号が出ずに、数件の漏水トラブルが起きています。
テナントビル等では、漏水検知時の停止対策が絶対に必要になります。
⑤ 冷媒配管
空調機には室外機が有り、冷媒配管は、壁を貫通させる必要が有ります。
壁の開口は弊社で行いますが。冷凍機1台につき、通常φ100が1ヶ所必要です。テナントビルの場合は、事前に許可を得る必要が有ります。
壁の中に配管等が有りそうな場合は、レントゲン調査が必要です。
これは、外注依頼になりますから、調査費が加算されます。
これらの項目の詳細は、技術資料のユーティリティの項目でも、詳しく説明しております。試験室をご計画の場合は、こちらの資料も参照にされて下さい。