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設置場所が狭く、柱が有る場合

弊社は現場に合わせて試験室を設計しています。

設置場所が狭く、柱が有る場合

試験室を設置したい場所は、工場や事務所の片隅を希望される例が多く、ここには柱が有る場合が多く有ります。
お客様の計画図を見ると、試験室の周囲に人が通れる600程度のスペースを見ている例が良く有ります。特に周囲に人が通る必要が無ければ、試験室は壁際に設置する事が出来ます。

但し、ここに窓が有る場合は、災害などで破損した時に修理する方法が問題になります。
窓が無ければ、壁にピタリと寄せる事も出来ますが、壁奥窓のメンテナンスを考慮すると、人が通れるように、400~450程度は開けておく必要が有ります。

柱は、室内の壁から、600~800程度出ている例が多くあり、柱と柱の手前にまっすぐの壁を作ると、柱と柱の間は、人が入れずに、無駄な空間になってしまいます。
この部分のパネルにスライド扉を取付して、柱と柱の間を物置として利用したり、この奥の窓を非常時の脱出口にしている例も有ります。また、既存の柱を取り巻くように断熱パネルで囲い、この柱の間の空間を室内側のスペースとして、有効に活用している例も有ります。

設置を希望される場所の真ん中に、柱が有る事も有ります。常温常湿の恒温恒湿室や、高温室、湿度の低い部屋であれば、この柱をそのまま室内に取り入れられます。柱の表面温度は、やがて室温になじみますので、中に入れても、ほとんど結露する事はありません。
但し、過酷な多湿条件の環境試験室では、柱も断熱パネルで囲わないと、柱に結露します。低温では、見えない柱の内側の方に結露します。この様な運転条件で設置場所に柱が有る場合は、試験室内に取り込んだ柱の周囲を、断熱パネルで囲う必要が有ります。

天井に大きな梁が有る場合は、梁下に試験室を設置すると、天井が低くなりますので、梁を避けて、他の部分の天井を高くして、天井高が室内で2段に異なる様な設置例も有ります。
また、室内に背の高い試験機を1台だけ設置する様な場合は、背の高い試験機を設置する場所だけ、天井を高くする等の工事も行っております。
設置場所の天井高が低い場合では、頭がぶつかる様な、中二階に設置した例も有ります。

試験室の平面は設置場所に合わせて、複雑な凹凸にも出来ますし、天井もご希望に合わせて、凹凸に出来ます。狭い場所に出来るだけ大きな試験室を設置したい場合は、ご相談ください。

三角のお部屋の設置例は有りませんが、階段下の斜めの部分を機械室にして、ここに空調機を設置した例も有ります。(狭くて写真が取れないので、写真は有りません。)

右奥の障害物をよけて部屋を設置した例

左奥の既存の柱をよけて設置した例

左奥の既存の柱をよけて設置した例

中央の大きな柱をよけて設置した例

工場内の緑の柱を試験室内に取込んだ例

柱の間の物置にスライド扉を取付した例

天井の一部だけを高くした例

設置場所の天井高2000Hの中二階に設置した例

天井有効高2100Hに設置した例

小屋掛けして、奥外に設置した例

工場の軒下に設置した例 (防水盤)

仮設の屋根の下に設置した例

この様に、弊社試験室は、設置場所に合わせて、物件毎に設計しておりますので、設置場所に難が有ると思われる場合は、何なりと相談して下さい。
工場内には.設置する場所が無く、工場の軒下や、屋外に設置した例も有ります。

弊社には、何坪型という様な既製品は有りません。全て現場に合わせて設計しております。
一体型のパッケージエアコンは使用しておりません。空調機は分割式ですから、手運びが可能で、狭い場所や、エレベータの無い場所でも搬入して、設置する事が可能です。

天井の上に空調機を設置している例は、かなり多く見かけます。また、天井上に設置したいとのご希望も有りますが、メンテナンスが非常にやり難くなります。故障時に、どうしても部品交換が出来ない現場も有りました。天井裏の高さは低く、ドレンの落差が取れないので、排水が詰まり易く、室内に漏水して困られている例が、非常に多く有ります。

設置した業者がなかなか修理に来ないとの事で、修理の代行を請け負う事も有りますが、この方式は、簡単に部品交換が出来ない例が非常に多く、修理には、大変苦労しています。
天井裏の空調機は、下にある試験室を解体しないと取外せない場合も多く、空調機の入替えでは、既存の装置はそのまま閉鎖してしまい、室内側にコンパクトにまとめた空調機を設置している例も有ります。

左の写真は、天井裏の空調機はお部屋を解体しないと取り外せないので、右上に見える吹出口を裏側で閉鎖して、天井裏に残したままです。

室内のコーナーに、加湿器の無いDPC方式の空調機を設置した例です。
消費電力が極端に少なくなり、多発していた加湿器の故障が無くなりました。お客様は逆に心配されて、6年経過してから、念の為にと、定期点検の依頼が有りましたが、交換する部品は、何も有りませんでした。

弊社では、この様な経験から、天井上に空調機を設置する計画案は、お断りしております。

 
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