support/column/energy-saving-construction-example-at-kyoto-university

京都大学様の省エネ工事例

大学様から正式に発表された資料と
弊社の改造内容をご紹介します。

京都大学様の省エネ工事例

京都大学様には多くの恒温恒湿室があり、桂キャンパスに集中しているそうです。その消費電力は、京都府で2番と言われる程の大きな消費量だそうです。
この消費電力の内、恒温恒湿室の占める割合は、かなり大きくなっており、この消費電力の削減が、学内で大きな問題となっておりました。

この恒温恒湿室を製造したメーカーに、省エネ改造を依頼しましたが、性能が極端に低下してしまい、恒温恒湿室として実用にならなくなり、既存装置の性能は下げずに、省エネに改造が可能な業者を、関西方面で探したそうですが、適当な業者が見つからず、東京の弊社に、精度を落とさずに、省エネに改造する依頼があった物です。

改造後の弊社の実測では、精密モードで1/4の消費電力、省エネモードでは、1/10以下の消費電力に低下しました。
大学側では、省エネモードで運転しても、十分な恒温恒湿室の精度が得られ、実験に大きな影響が無い為に、年間を通して、省エネモードだけで運転していた様です。

その後、大学側から、教授ら関係者の連名で報告書が出されました。消費電力は、1/25に削減され、年間300万円弱だった電力料金は、10万円強に改善されたと、正式に報告書として発表されております。
4台改造しましたが、電気料金の削減量は、改造前との比較で、1000万円を超え、今後は、基本料金のランクが下るので、さらに電気料金の節約になるとお聞きしております。

これには、原発停止で、電力量不足に悩まれている関西電力様も驚かれ、何故この様な事ができるのか、現地説明会を希望され、関係者を集めて、京都大学で、省エネ改造の発表会を行っております。
業界では、消費電力30%カット程度ならともかく、性能を落とさずに、消費電力が1/3~1/10以下になる等は、有り得ない、アイテックスは詐欺師だろうとの話も出ております。

次ページの資料は、正式に京都大学から教授の連名で報告書として発表された資料です。
弊社は重要な所に赤いアンダーラインを引いただけですから、信頼できる資料です。

但し、改造後の試運転で、消費電力が1/10以下になった迄は確認しましたが、長期間の連続運転では、窓の無い広いお部屋ですから、安定し易いのか、1/25になったとの正式な報告が出て、とても驚いています。 次ページは、その報告書です。 

京都大学様の実際の改造内容

これは一流メーカーの恒温恒湿室で、左は、この装置の制御盤の写真です。
消費電力の大きさに大変悩まれており、弊社に省エネ改造依頼があった物です。

タッチパネル式で、最新型に感じますが、バック照明保護の為、数十分の運転時間の経過で画面が消えてしまいます。
運転中には温湿度が表示されません。

画面をタッチしないと、現在の温湿度の状況が確認できません。一見しただけでは、現在、正しい温湿度で運転しているのかが不明です。
これは、いかがなものでしょうか。

これは、省エネ改造後のパネル面です。
既存の制御盤のパネルを開口して板を貼り、高機能調節計を取付しました。
室内の現在の温湿度が常時表示される様になり、温湿度記録計も取付しました。

消費電力は、1/4に低下したのに精度は向上しており、室内の風速が低下して、騒音も少なくなりました。

スイッチを省エネモードに切替ると、消費電力は1/10以下に低下しました。

大学側の発表では、年間を省エネモードだけで運転したら、1/25になったと、驚きの結果が正式に発表されています。

制御盤内の改造例

改造前の制御盤の内部です。

下部に制御のリレー群が見られ、それなりに苦労されています。

弊社では、現地で3日かけて、下の写真の様に改造しました。

主要な部品は再利用しております。
シーケンサの入替えと、インバータの追加だけですから、改造費もかなりお安く出来ました。

制御盤の外箱はそのまま利用して、内部の制御回路だけを、弊社CSC方式に改造しております。

同時に空調機側の改造も行い、この結果、極端な省エネになりました。
また、温湿度の精度も向上しました。

消費電力は、精密モードでも1/4に、省エネモードでは、1/10以下に削減されました。

大学側からは、前ページの報告書の通り、インバータ化による消費電力の削減は、1/25に削減と正式に発表されています。

京都大学様の別物件の省エネ工事による節電データ

京都大学様の既存恒温恒湿室が大きな電力を消費する為に、改造の以来を受けて、2014年2月にも、既存の装置を、省エネに優れた弊社CSC方式に改造を行いました。このデータは改造により大幅に消費電力が削減された事を証明する、恒温恒湿室の実際の記録です。

下表は、年度と月別に消費電力を記録したデータで、京都大学様から頂いた資料です。
2011年4月~2013年8月迄の1日当たりの消費電力は、平均で25kW消費しておりましたが、2013年9月の改造後 ~ 2014年10月迄は、平均で6.2kWに低下しております。
消費電力は、約 1/4 に削減され、冬季に限れば、精密モードで運転していても、1/10以下に削減されております。

数字の表では実際の削減率が判りにくいので、消費電力が変化したグラフも頂きました。

2013年9月改造以降の消費電力が、1/4程度に低下した事が、このグラフで良く判ります。
これは精密モードでの運転ですから、以前よりはるかに省エネになっただけではなく、運転温湿度の精度も向上しております。

 
恒温恒湿室・環境試験室など、各種お問い合わせ・無料お見積もりはこちら
03-3905-4855
メールでのお問い合わせは24時間受付中