support/column/determine-the-size-of-the-testing-room

試験室の広さの決定

試験室のサイズについて解説します。

試験室の広さの決定

お客様が希望される試験室のサイズは、実験内容により様々ですが、一般的に、1.5坪から30坪程度が、試験室として良く有るサイズです。

弊社では、冷却除湿にインバータ冷凍機を使用しておりますが、この規格の一番小さな物で、1馬力(0.75kW) です。この冷凍機を使用すると、1坪程度では、冷却除湿能力が過大になり、省エネな空調機ではありますが、それでも無駄な消費電力を消費する事になります。
また、設置費用は、パネルの枚数が変わるだけですから、幾らも差が有りません。
使い勝手も、畳3畳程度の広さが無いと、机を入れたら、作業スペースが無くなりますので、1,800×2,700 ~ 2,00×3,000程度が、良く出ている最小のサイズになります。
高さは、室内に設置する場合は、設置場所の天井に合わせますが、小型の物では、2,300H程度が多く有ります。設置場所が無くて、高さ2,000Hにした例も、数件有ります。

また、設置場所の天井を壊して、試験室を高くする例も有ります。室内に1台だけ背丈の高い装置が入る場合は、その部分だけ天井を高くしている例も有ります。

1枚のパネルの基本的な幅は900になっております。そのままのサイズのパネルで組み立てると、一辺は、1,800、2,700、3,600、4,500と、900の倍数になりますが、弊社の試験室は規格ではありませんので、お部屋の広さは、どのようなサイズでも、1枚のパネルの幅を変えれば、どのようなサイズでも製作ができます。
特注で、サイズ指定すると、高くなるのではないかと心配されますが、1枚だけ寸法を変えれば、どのようなサイズでも可能ですから、お好きなサイズを指定しても、パネルの価格が大幅に高くなる事は有りません。

実験に必要なサイズが判れば、必要な温湿度を考えます。これは、お部屋の広さと、熱負荷、人員等で、空調機の能力が変わります。冷凍機には、1馬力、2馬力、3馬力、5馬力等の規格が有り、少しでも小型の冷凍機で条件が出せれば、設置価格が安く、年間の消費電力も少なくなります。
また、運転条件の幅が広い場合は、複数の冷凍機を組み合わせて、条件に寄り自動選択させて、移行速度を早く、安定期の消費電力を少なくしております。

コストが上がるから、冷凍機は大き目なのを1台で良いと言うご要望も良く有りますが、年間の電気料金が何十万円と変わりますから、冷凍機は複数に分けた方が、消費電力が少なくなくなり、この設置費の差は、数年で回収ができています。

当然、お部屋の広さと、温湿度条件には、その境目が有り、お部屋の広さが少し変わったり、温湿度の条件が少し変わるだけで、空調機の能力が変わる場合があり、価格が大きく変わる事が有ります。広いお部屋で過酷な条件は、どうしても価格は高くなります。

当然、お部屋の広さや、仕様の範囲に余裕を見ると、価格が上昇して、実件が不可能になります。まず、必要最小限のお部屋の広さと、必要最小限の温湿度の範囲で、見積を取る事をお薦めします。

良く有る仕様で、-30~+80℃/10~95%の試験室が欲しいとの見積依頼が来ますが、何に使うのか聞きますと、どうせ作るのなら、運転範囲は広い方が良いだろうと言う回答です。
具体的な実験計画は有りません。この様な計画では、考えられている費用をはるかに超えますから、見積は無駄になります。この条件は、小さな試験槽であれば可能な条件ですが、人の入る試験室では、無理な仕様になります。

お部屋はプレハブパネル構造ですから、柱は有りません。広いお部屋では、天井を設置場所の構造物から吊る形になります。
また高さは、4,000H程度迄は、通常の構造ですが、5,000H以上になりますと、外部に補強が必要になり、価格も変わります。

出入口と、観測窓に関しては、別途に資料を公開しておりますので、そちらを参考にして、必要なサイズを組み合わせて、見積を依頼する様にされて下さい。

 
 
恒温恒湿室・環境試験室など、各種お問い合わせ・無料お見積もりはこちら
03-3905-4855
メールでのお問い合わせは24時間受付中