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クリーンブース

クリーンブースの様々な種類について紹介・解説します。

クリーンブース

クリーンブースは、写真の様に、アルミのフレームに、静電防止のビニールシートを巻き、天井に、FFU (フィルタ・ファンユニット) を乗せた物です。
アルミフレームは、鉄材に塗装したフレームと異なり、軽くて錆びないメリットが有ります。

天井の上に載っている、薄い箱状の物がFFUで、ここから天井上の空気を吸い込みます。 プレフィルタ、ヘパフィルタを通してブース内に送り込み、床に近い部分の隙間から排気をさせています。ブース内は陽圧になりますから、外気は入らず、高い清浄度が保てます。
ブースの出入は、オーバーラップさせたクロスカーテンから行います。

アルミ押出成形材を使用しておりますので、軽くて丈夫です。写真の様に、アルミフレームの下に、オプションのキャスターを取付けすると、フロア内を自由に移動させて、作業効率の良い場所に降ろして使用する事が出来ます。
このフレーム構造は、現場の広さと高さに合わせて、アルミフレームの長さを変えるだけで、ブースの広さや高さが変わります。設置場所に合わせて、自由に計画する事が出来ます。
組立時間が短く、今後の作業内容の変化に合わせて、ブースの拡張等も簡単に行う事が出来ます。もちろん1日あれば、他の場所へ移動する工事も可能です。
クリーンブースは、広さと、清浄度、納入地域によって価格が変わります。

暗室のクリーンブース

静電防止の透明シートを黒に替えると、この様な暗室仕様も製作できます。この場合は、遮光されたFFUと、遮光の排気ガラリを使用しております。

簡易クリーンブース

小さな空間を手軽にクリーンな環境にする為の、低価格のクリーンブースです。
FFUの使用台数により、下記の3種類のサイズが有ります。
FFU1台型  1500×1500×2100H
FFU2台型  2000×2000×2100H
FFU3台型  2500×2500×2100H
規格のサイズですから大きさ高さの変更は出来ません。
いずれも100Vのコンセントに差し込むだけで使用が出来ます。
風量は使用目的に合わせて可変で、FFU1台分の消費電力は、最大75Wです。
清浄度は、送風量により変わり、クラス1,000~10,000になります。

クリーンブースの天井とFFU

天井の中央に見えているのがFFUです。ブースは部屋の高さに合わせて、ギリギリに高く設置する例が多く、天井の上が狭くなるので、ヘパフィルタは下から交換する方式です。
ブース天井のパネルは薄く、パッキンを使用してはめ込みです。コーキングを使用していないので、解体移設、増設等が簡単に行えます。
FFUの隣りに見えるハンドル部分は、点検口で、天井裏に建物の点検口が有る場合や、火災検知器等が有る場合に、その位置に合わせて必要数を設置します。

微差圧計と分電盤

大型のクリーンブースでは、FFUの使用台数が増えますので、定期的な交換はしないで、フィルタの損失圧力を、微差圧計で監視して、交換時期を見極め、経費を節減しています。

FFUの台数が増えて、100V電源では電気容量が不足する場合は、動力の200Vを使用する例も有り、写真は動力を使用した時の分電盤です。

アルミ押出成形材のフレーム

写真の様なアルマイト加工された形成材を使用して、右写真の様に組み合わせて、現場で計画サイズのフレームを製作します。軽くて非常に強く、ひずみが発生し難い構造です。

移動用のキャスター

フレームの下に、オプションでこの様なキャスターが取付可能です。アジャスターボルトを下げると、車輪が浮くので、大きなブースでも、移動して希望する場所に降ろして設置する事が出来ます。

FFUと照明のスイッチ

アルミフレームの柱に直接取付が可能なスイッチボックスです。配線は、フレームの中を通せますから、外部からは見えません。

同様に、ブースの内部に、コンセント等を設置する事も可能です。

ブースの増設と移設

増設する場合は、同じ規格のアルミ押出成形材ですから、解体して移設する事も簡単です。
作業スペースの拡大計画に合わせ、フレームをどんどんつき足して、大型のクリーンブースとする事も可能です。

クリーンブースを精密空調したいと言う御希望も有りますが、ビニールシートに断熱性が無いので、熱効率が悪くなり、消費電力が大きくなります。100V電源では出来ません。
精密空調する場合は、断熱パネルを使用したクリーンルームをお薦めします。

 
 
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