用語集(オーバーシュート)
専門用語をわかりやすく解説します。
オーバーシュート
試験室に於いて、室内温度や湿度が設定値を行き過ぎて、戻って来る現象を言います。
従来ですと冷却除湿能力は固定で、加熱ヒーターと加湿器だけで制御していますから、温度の移行時にはオーバーシュートが発生します。
ヒーターの電気容量が大きく、移行速度が速い程、大きなオーバーシュートが発生します。
加湿器はお湯が沸くまでは加湿しませんが、湧き上がると同時に急激に加湿を開始しますから、特にオーバーシュートしやすくなります。
加熱ヒーターや加湿器の電気容量を小さくすると、オーバーシュートは防止できますが、ずるずるとした制御になり、目標に到達する迄に、長い時間がかかる様になります。
弊社のCSC方式は、加熱・冷却・加湿・除湿の4信号を適切に制御しますから、移行速度が非常に速く、オーバーシュートもほとんど発生しません。
DPC方式は、比熱の大きな水を媒体に使用しますので移行速度は遅いのですが、安定度は高く、こちらもオーバーシュートしません。