地球温暖化とCO2排出量の削減
地球温暖化とCO2排出量の削減(恒温恒湿室、環境試験室の節電)
について解説します。
地球温暖化とCO2排出量の削減
二酸化炭素(CO2)は地球を温暖化させるガスとして、その排出量は世界的に規制されております。この目標達成は、社会的に大きな問題になっております。
CO2排出量は,火力発電による排出量が一番多く、CO2排出量のかなりの部分が火力発電によるものと言われております。
同じ火力発電でも、石炭を使用した発電の排出量が一番多く、1kW発電するのに、867gのCO2を排出します。日本では、LNGの発電が多く、概ねその半分程度になっております。
CO2排出係数とは、電気の供給量1kWhあたりどれだけCO2が発生するかの指数です。
東京電力が2023年に発表したCO2の排出係数は、0.451-CO2/kWhです。
これは、消費する電力1kWhあたり、451gのCO2 が発生すると言う事です。これは、気体のガスの重さですから、容積にしたら546ℓになります。500mmのペットボトルに入れたら、1092本分の量になります。
こう考えると、かなりの量です。私たちがCO2削減に協力が出来るのは節電だけですから、地球の未来の為に、1kWでも節電に協力して頂きたいと思います。
恒温恒湿室、環境試験室の節電
従来の恒温恒湿室や、環境試験室では、PID方式と呼ばれる制御が主流です。現在も業界はほとんど、この方式から大きく変わっておりません。
この方式は、夏季の気候に合わせた能力の冷凍機を連続で運転して、冷却除湿しながら、ヒーターと加湿器で運転を希望する温湿度迄上昇させます。設定値で冷却除湿とバランスする様に、加熱量と加湿量を調節する物です。簡単に表現すると、冷房除湿と暖房、加湿を喧嘩させて、設定温湿度を得ています。
とても効率が悪く、乾燥した冬季は、加湿した蒸気が凝縮して蒸留水となり、ドレンとして、ポタポタ落ちている現象を見れば、その効率の悪さは、目でも見る事が出来ます。
この様な空調機は、無駄な蒸留水の製造機であり、そのために大量の電力を消費しています。
弊社には極端に消費電力の少ない2種類の空調機が有ります。恒温恒湿室にはDPC方式、環境試験室にはCSC方式をお薦めしております。
弊社独自の空調方式ですから、他社に問い合わせされても、この空調方式は有りません。
DPC方式は加湿器が無いのに加湿が出来て、故障が非常に少ない空調機です。
CSC方式は加湿器を使用しますが、交互に洗浄させて、故障率を大幅に削減しております。
これらの空調機の特徴を説明したページが有りますから、ご参照下さい。
省エネに関しては、どのメーカーも、当社が1番省エネである様な宣伝をしておりますが、従来の何%削減と表示するか、ただ数字を並べた表だけで、他社製品を改造して、実際に省エネ化した実績等は、公表しておりません。宣伝している省エネ率は、本当に達成が可能な数字なのか、疑問に思えます。
省エネに関しては、弊社で改造、あるいは空調機を入替えた時の消費電力を写真と資料で公表しております。改造前の装置と比較して、半分~1/5に低下しています。
この実績の資料も、省エネに改造した装置のページでご覧いただけます。
もちろん、空調装置を新設する場合は、業界トップの省エネ率になります。
電気料金は、毎年のように値上げされております。改造すると、消費電力が極端に落ちますから、電気料金は、何百万円の単位で削減されます。
改造されたお客様は、故障も極端に少なくなりますから、年間運転経費の節減に大変驚かれ、もっと早く実行すれば良かったと言われております。