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レンタル可能な試験室探しと借用の実際

最近レンタル室の申し込みが増えております。お客様にお聞きしますと、弊社のレンタル室の広告にたどり着くまで、皆様が大変苦労されている様です。

レンタルを希望されるお客様で、一番多い理由が、新製品の開発で、冬に来年の夏に販売する製品の開発や実証試験、夏に、冬に販売する製品の開発や実証試験を行いたい希望です。

この外、温湿度が変わると性質が変わる素材は多く有りますので、素材を替えて、全く同じ温湿度にして、繰り返し比較試験をされている例も有ります。

また、JIS規格で定められた温湿度条件で試験して、その成績表を出す様に要望されたが、自社に試験室が無いので、貸してくれる所を探したが、貸してくれる所が、なかなか見つからなくて困ったと言うお話もあります。

実際に環境試験室をレンタルしている業者や、公の機関はとても少なく、大学なら試験室が有るだろうと考え、大学関係にも借用出来ないか、打診もされたそうです。

弊社にレンタル室が無い時代は、納入先の大学の先生にお願いして、借用したい業者を斡旋していた事も有りますが、有る時、報道関係にお貸ししたら、中で煙草を吸われたと、非常に怒られてしまい、それ以来、業者の借用は断られてしまったと言ういきさつも有ります。
常識では考えられない事件でした。

やっと貸してくれる所を見つけても、利用の規定や制約が色々あり、非常に面倒なので、そこはやめたと言うお話や、借用できたが、性能が悪くて、目的の試験には使えなかったと言う例や、金額が予想より高額で、時間単位だが、移行時間がかかるので、実際に実験可能な時間が少なく、移行時間を含めると、予想外の金額になったと言う話も有ります。

産総研等の公の機関では、試験室の中に人を入れて、真夏の過酷な条件で実験をしたいと言うと、そんな危険な実験に試験室は貸せない。常温の恒温恒湿室ならともかく、環境試験室の中に人を入れるなんてとんでもないと、断られたと言う話も有ります。

低温や、高温多湿等、過酷な条件の部屋に、一人で入って実験される場合は、体調不良で、中で倒れて放置されれば、確かに危険性は有ります。
しかし実際の試験では、試験室の外にも人が居て、測定や情報のやり取りをしている例が多く、観測窓も有ります。
付近には弊社の社員もおりますので、弊社では環境試験室の中に人が入る事を危険とは考えておりません。
お客様には、ご自由な条件で、ご自由にご使用いただいており、常連のお客様には、鍵をお貸しして、弊社の立ち合い無しで、休日や夜間に実験されている例も有ります。
電話1本で、自社の試験室の様に使用出来るので、大変喜ばれております。

弊社ホームページの、レンタルの項目の中で、レンタル室を詳しく説明しておりますので、こちらもご参照下さい。

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