Column

技術資料

イニシャルコストとランニングコスト

環境試験室や、恒温恒湿室の導入で、最初に問題になるのは、イニシャルコストです。
要求された温湿度さえ満足出来れば、価格が安い方を選択されるのは、当然の事です。
ここでは、導入後の電気料金、故障率等が考慮される事は、残念ながらほとんどありません。

性能は良さそうなので、他社より安くすれば、注文出来るとの値引き交渉も良く有ります。
大手企業様では、ほとんどの場合、契約は、お使いになる御担当では無く、購買の担当者になります。購買の担当者は、最初から、何割の値引きが出来るかとの交渉になります。
温湿度の仕様さえ満足していれば、安い装置を選定するのが、購買の役目ですから、これは、仕方のない事ではあります。

極端なお話をされる方では、私が何の為にいるのか判りますか?できるだけ安い製品を購入する為にいるのであって、値引き交渉するのは当然の仕事で有り、要求した仕様さえ満足出来ていれば、安い製品を買うのが、私の役目だと申されます。

そこで、弊社の製品は、故障が少なく、消費電力が極めて少ない代わりに、製造原価は高くなり、大幅なお値引きは出来ませんが、数百万程度の購入時の価格差なら、数年で回収ができますとお伝えしています。
消費電力が大きくて、毎年修理が必要な空調機は良く有りますが、弊社製品は、10年以上の無故障記録は良く有りますと説明しても、これらの話や、実績は、ほとんど無視されます。購買では、絶対的に価格の安さが最優先になります。

極端な例では、電気料金は私が支払うのでは無いし、購入後の故障の多さも私には関係ない。
私の役目は、仕様を満足している装置を、出来るだけ安く買う事だと申される方もおります。

これは、とんでもない屁理屈だと思います。実際に使用される担当者は、とても弊社の装置の性能が気に入られていても、わずかな価格の差で、契約に至らない例は良く有ります。

仕様が±1℃なら、±0.1℃を保証する必要は無く、それは弊社の標準的な性能であっても、言い換えれば、±1℃の要求に対し、±0.1℃の性能は、過剰設備と言う事になります。
また、ほとんどの仕様書には、消費電力の規定が記載されておりません。いくら消費電力を少なくして、省エネな装置にして、故障率を引き下げても、これらは、機器の選択には全く関係が無い事になります。

価格優先で契約すると、消費電力が大きく、故障が多い装置になります。故障中は実験が停止しますから、結果的には、絶対に損だと思うのです。
しかし、特に官公庁関係の入札ですと、仕様を満足していれば、価格が最優先ですから、この傾向がさらに強くなります。

古くなった他社の空調機を、省エネな弊社の空調機に入替える例は良く有ります。この結果、皆様が、温湿度の精度が上がり、消費電力が極端に少なくなり、故障もしなくなりますので、大変驚かれます。
こんなに性能が良くなり、電気料金が安くなり、故障もしなくなるのなら、もっと早く改造すれば良かったと、皆様が言われます。

実際に、お部屋はそのまま再利用して、既存の他社の空調装置を改造したり、空調設備だけ新しく入れ替える例は良く有ります。
実際の他社装置の改造例と、極端に省エネになった例を、弊社の恒温恒湿室のホームページのトップに、群を抜くアイテックスの省エネ性能として公開しております。
見出しでは、消費電力1/3以下としておりますが、実際には、1/6になった例も有ります。

お客様は、他からも見積を取り、比較されるのが常ですが、競合する業者に、アイテックスは、消費電力を1/3以下にすると言っていると言うと、その業者は、3割カットなら有り得るかも知れないが、他社で出来ない1/3に削減する等、絶対にあり得ない、アイテックスと言う会社は、詐欺師と思われるので、相手にしない方が良いと言わるようです。
1/3でも、この様な批判をされますので、消費電力を1/6にした等と宣伝したら、これは、皆様に詐欺師扱いされても仕方が有りません。

弊社の空調装置は、温湿度を変更しても、オーバーシュートが発生しません。移行時には、風量も可変しておりますから、極めて短時間で移行して安定します。
この安定度は、ホームページのトップに、驚愕と言われる温湿度の精度として公開しております。こちらもご参照下さい。

驚愕と言われる温湿度の精度

省エネ性能や、制御性、安定性の記録チャートをホームページで公表したら、この精密制御のデーターは、あまりにも出来過ぎで、疑似信号で捏造したのではないかと言われています。

あまり省エネ性が良いと、詐欺師扱いされますから、弊社では、独自のDPC方式と、CSC方式の2機種の試験室を、ショールームとして、埼玉県川口市の工場で公開しております。
DPC方式と、CSC方式は、弊社独自の制御方法ですので、他社に聞いても、何の事か判りません。これらは、ホームページの恒温恒湿室の項目で、詳細に説明しております。

弊社のショールームの装置には消費電力計や記録計が取付けされております。ここには、風速計、騒音計、気象庁検定付きの温湿度測定器等も常備されております。

他社との大きな性能差に疑問を持たれたお客様を、こちらにご案内すると、その精度、静粛性、省エネ性、メンテナンス性等に大変驚かれて、ここで内示を頂いた例は数多く有ります。

特に、すでに社内に複数の試験室をお持ちのお客様は、社内に有る他社の装置と比較されて、制御性、消費電力、静粛性、メンテナンスのし易さ等で大きな違いが有る事が判りますので、大変驚かれます。

このショールームは、貸してほしいと言うご要望が多く出て来ましたので、現在はレンタルとしてもご利用していただいております。ホームページのレンタルの項目で、この試験室の概要をご覧いただます。

ランニングコストと言うと、消費電力の比較が一番大きな比較対象ですが、実は、故障の少なさや、水道水の使用量、純水が必要かどうか等も、大きな比較対象になります。

弊社独自のDPC方式は、消費電力が極端に少ないだけでなく、トラブルメーカーの加湿器が有りませんので、井戸水でも運転が可能で、10年以上の無故障記録が良く有ります。
夏季は、空気中の水分を精密に除湿するだけで条件を得ますから、基本的には、水道水も使用しない究極の省エネ性を持っております。
但し、これは、精密な恒温恒湿室専用の空調機になり、低温低湿度の運転は出来ません。

温湿度の運転範囲が広い場合は、弊社独自のCSC方式になります。こちらは加湿器を使用する方式ですが、必要なだけしか除湿しない方式なので、加湿量は必要最小量になります。省エネになるだけでなく、加湿器の稼働率が低いので、故障も少なくなります。

弊社の空調機は、内部に加湿器が2台収納されております。これを交互に洗浄する事で、スケール蓄積等のトラブルを大幅に防止しております。
この方式では、加湿器が1台故障しても、警報を停止すれば、運転条件を全く乱さずに、修理する迄の間も、残り1台の加湿器だけで、そのまま実験が継続できます。

加湿器の故障は、この様な対策をしても、いずれは、どうしても発生しますから、使用している加湿器は、弊社では標準在庫しております。加湿器は、即日に発送が可能です。
弊社の加湿器の価格は安く、交換は非常に簡単なので、遠方のお客様では、加湿器本体をお送りして、翌日にはご自身で交換され、簡単に交換が出来てもう動いていますと、連絡を戴く例も良く有ります。
これは、弊社の装置だけの特徴で、経費もかからず、とても喜ばれております。

他社の空調装置では、加湿器が故障して停止すると、室内は極端な低湿度になりますから、精密な湿度が必要な実験は、中止するしかありません。

修理も数日は待たされますし、修理費には、交通費、宿泊費、出張作業費費、部品代、メーカーによっては、技術料などが加算されて、数十万円の経費がかかります。

あまりの加湿器の故障の多さと、修理費の高さに、加湿器の使用をあきらめて、恒温恒湿室を、ただの恒温室として使用されている例は、実は、良くお見受けします。

ランニングコストは、電気料金の比較だけではありません。故障した場合の修理費や、水道料金、純水を使用する場合は、この高額な保守経費等も、大きく影響するのです。

技術資料一覧

お問い合わせ

製品の購入・レンタルについてのお見積りはお電話またはフォームからお問い合わせください。
ショールームの見学も随時承っております。