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やさしい技術資料

PID方式とDPC方式の消費電力比較

弊社の恒温恒湿室の空調機は、独自のDPC方式です。他には有りませんので、他社にこの名称で問い合わせされても、何の事か判りません。
初めての方は、まず、ネットで恒温恒湿室を検索して、先にアイテックスのDPC方式の資料をご覧になってください。

お客様がメーカーから見積を取り、最初に比較検討されるのは、価格の差と、消費電力の差です。弊社は、消費電力が従来の他社製品の1/3以下になると広告しておりますが、世の中の常で、こんな大きな電力差を、最初から信じてくれる人は、まずおりません。

性能を比較検討する為に、他の業者を呼んで、アイテックスは、消費電力を1/3以下に出来るそうだが、貴社の省エネ率はどの程度かと、質問される様です。
その回答は、消費電力1/3カット程度なら有り得るかも知れないが、1/3にするのは絶対に無理が有る。これは有り得ないので、アイテックスは詐欺師と思われるから、付き合わない方が良いと言われる様で、この1/3以下と言う省エネ性は、まず信じて頂けません。

そこで、弊社では、実際に他社製品を省エネに改造したり、空調機を交換して、得られた省エネ性を、ホームページで 省エネに改造した実資料 として公開しております。
ここでは、1/3どころか、1/6とか、1/10に削減した資料を写真付きで公表しています。しかしお客様からは、データ等、今時は幾らでも捏造が出来ると言われる事も有ります。
それでも、消費電力を他社と比較して、上司に相談したいから、従来から主流のPID方式と、DPC方式の消費電力の比較表を作ってくれと、依頼される事も良く有ります。

恒温恒湿室を一般の空調業者に依頼すると、そのほとんどは、パッケージエアコンを利用したPID方式になります。パッケージエアコンは汎用品ですから、定価は高いのですが、仕切り価格はとても安く、これに市販の加湿器と、制御盤を取付すれば、エアコン業者でも、比較的簡単に恒温恒湿室が作れます。エアコンは原価が安いので、高い利益率が出せます。

パッケージエアコンは、以前は2.2kWが有ったのですが、現在は、一番小さな物で3.75kWになります。この冷房能力は自由に可変ができず、能力は、2段切替程度で、良くて半分に出来る程度です。能力を落としても、コンプレッサの消費電力は大きく変わりません。
近年、やっとインバータ方式が発売されて、省エネ化が進んで来た所ですが、まだ、計装の専門家がいないと、これに対応できていない業者もおり、全然省エネにならなかったと相談されて、他社の製品を見に行ったら、基本的な使い方を間違えていた例も有ります。

これは、空調業者は制御の事が良く判らず、依頼された制御盤の業者は、空調の事は詳しく判らないと言った事から発生した問題でした。
パッケージエアコンは、現在、3.75kW以下の小型の物は無いので、お部屋が小さくても、エアコンを利用する業者は、これ以外に選択肢は有りません。お部屋が小さいのに、かなり過剰な設計になっている現場は、良く目にします。

一般的に、パッケージエアコンは冷房専用を使用して、これに市販の電気ヒーターと加湿器を組み合わせ、制御盤を外注の制御盤業者に依頼して、これを現地で組み合わせれば、工場が無くても、比較的簡単に、利益率の高い恒温恒湿室が作れます。この方法は、電気料金が高額になりますが、この支払いはお客様です。業者には直接関係が有りません。極端な話、この様な業者は、電気料金が高かろうが、故障が多かろうが、売れさえすれば良いのです。なかなか修理に来ないと言う話も有ります。十分に気を付けていただきたいと思います。

3.75kWのエアコンの冷房能力は25kW程度の能力が有り、能力は2段切替程度です。
エアコンには専用の組込ヒーターがありますから、ヒーターの組込も簡単です。標準品は、15kW+15kWで、合計30kWも有ります。
すると夏季は25kWで冷却して、外気温が高いと15~20kW程度で加熱する事になります。冬季はエアコンの能力を半分に落としても、外気温度が低いので、加熱ヒーターの発熱量は、20~25kW程度になると想定されます。
このクラスですと、加湿器の能力は、8kW程度でも間に合いますが、8kWではギリギリで、故障が多発しますから、実際には余裕を見て、10~12kWが採用されております。
また、送風機は、1.5kWで、従来品は固定能力です。風量が多いので、実際にはダンパーで必要量に風量を落としています。風量を機械的に絞っても、省エネにはなりません。

この方式の一番の問題点は、絶対に加湿器が必要な事です。エアコン方式は、冬季の空気が低温で乾燥した時期でも、定格能力で冷却除湿してしまいますから、空調機内で温度と湿度は極端に低下します。これを加熱ヒーターと、加湿器で補う訳ですから、常に加湿は必要で、特に、PID方式は、温度が低くて乾燥した冬季の消費電力が、極端に大きくなります。

また、加湿器の稼働率が高くなると、加湿器内部には蒸発出来ないカルシウム、マグネシウムが蓄積して固形化するので、故障が多発します。
メーカーに苦情を言うと、純水器の使用を薦められます。純水器を使用すれば確かに、加湿器の故障は少なくなりますが、今度は純水器の保守に高額なイオン交換樹脂の定期交換が必要になります。加湿器の故障は減っても、年間保守費は高額のままで変わりません。
近年のインバータ方式のエアコンを採用すれば、冬季の消費電力は落とせますが、加湿器を使用する事には変わりがありません。

パッケージエアコンは汎用品ですから、長年使用すると、いずれ補修部品が無くなります。10年を過ぎて故障すると、部品が無くなるので、空調設備の総入替が必要になります。
これには大きな交換費用がかかります。必要経費として見て置く必要が有ります。

エアコン方式は冬季でも、ドレンが発生します。このドレンは、加湿器で蒸発させた水を、冷却コイルで再び水滴に戻した物で、これは、買えば高価な蒸留水です。この蒸留水を全てドレンとして無駄に捨てているのです。
PID方式は、蒸留水をどんどん作っては捨てている、とんでもない空調機だと言えます。

これに対し、DPC方式は、夏季に室内を50%にする為に、外気から必要な量だけの除湿をします。基本的に、夏季には水道水を一滴も使用しません。空気中の水分だけで運転します。
冬季は、冷水で、必要なだけ加湿します。基本的に、冬季はドレンが一滴も出ません。
基本的と言うのは、冷却水の品質保持の為、定時的に冷却水の一部をブローしてるので、この排水の時だけ、10ℓ程度の水道水を捨てて、冷水を置換させているからです。

DPC方式は、純水器は不要で、井戸水でも運転が可能です。空調機本体は、水を使用する関係でステンレス製ですから、故障した部品だけ交換すれば、長期間使用できます。
20年以上も前の装置が、今でも問題無く、稼働しております。

他社のPID方式と、弊社DPC方式を比較して、年間の経費を考えたい場合、消費電力だけでなく、水処理と、加湿器修理の年間経費も考慮して下さい。DPC方式は、加湿器を使用しないので、故障が少なく水処理も必要有りません。これは大きな経費の差になります。

ここから本題のパッケージエアコン利用のPID方式と、DPC方式の空調機の消費電力の比較ですが、下記の様になります。

パッケージエアコンには3.75kW以下の小型の物が有りませんから、極端な話ですが、1坪の小さなお部屋でも、パッケージエアコンを使用する限り、これ以外に選択肢は有りません。
小さなお部屋に、この大きなエアコンが使用されている例も良く有ります。これは、無駄な電力を消費してどんどん蒸留水を作り、そのまま蒸留水を捨てている装置だと言えます。

これに対してDPC方式の消費電力の試算は、下記の様になります。
これはお部屋の広さを10坪程度と考えた時の設備と、消費電力です。3坪や、6坪程度の広さですと、空調設備は比例して段階的に小さくなり、消費電力は更に少なくなります。

この値は、周囲の条件が夏季や冬季を想定した最悪の状態の消費電力です。恒温恒湿室は、建物の中に設置される例が多く、実際に、この様な過酷な条件はほぼ有りません。また、空調機の最大冷却能力は、散水量で可変ができて、ヒーターの最大加熱量はボリウムで可変できます。設置状況によって、これらを可変すれば、更に省エネにする事が出来ます。

夏季は冷凍機の稼働率が上がりますが、逆にヒーターの稼働率が下がり、冬季は、冷凍機の稼働率が下がり、ヒーターの稼働率が高めになります。保温されたパネルのお部屋ですから、夏冬で大きな電力差は出ません。実際の消費電力は、経験的に4kW程度になっております。

エアコンを利用したPID方式の消費電力を、夏冬平均の30kWと仮定して電気料金を試算すると、電気料金を1kW当たり17円で計算した場合、17円×30kW×24時間で、1日の電気料金は12240円、1年間では、実に447万円もかかる計算になります。

DPC方式では、悪く見ても、5.5kWですから、17円×5.5kW×24時間で、1日の電気料金は、2244円、1年間では、82万円になり、消費電力は1/5~1/6になります。節約出来る電気料金は、年間で、365万円にもなりますが、まず、こんな数字は信じていただけません。

弊社がホームページの技術資料で公開している 省エネに改造した実資料 と比較されて見て下さい。既存装置を改造すると、消費電力が1/6になったと言う装置の写真が出て来ます。今回試算した消費電力と省エネ率の数字は、実際のデータとほぼ同じです。
これを見て頂ければ、消費電力の試算が、デタラメではない証拠になると思います。

他社製品の消費電力と比較すると、1/3~1/6にもなりますので、この節電率はなかなか信じていただけません。実際に他社の装置を改造したり、空調機を交換すると、数百万円もかかっていた電気料金が、突然、数十万円に削減されます。これには、お客様だけでなく、電力会社でも、大変驚かれています。

節電のデータ等は、幾らでも疑似信号で捏造が出来る、3割カット程度なら有り得るだろうが、1/3以下になると言うのは、絶対に信じられないと言うお客様もおられます。そこで、弊社は川口工場にショールームを設けております。極端な省エネ達成率が信じられなくて、遠方から、はるばる見学に来られるお客様もおられます。

特に、現在他社製の恒温恒湿室をご使用中のお客様は、精度、低風速低騒音、消費電力、メンテナンス性等が自社にある既存の装置と比較できますから、大変驚かれます。これならと納得され、ここで内示を頂いた例が多く有ります。

今は購入できないが、レンタル出来ないかと言うご希望も有ります。現在ショールームは、レンタル室としても、御利用いただいております。

DPC方式の性能を疑問に思われましたら、ショールームは川口工場に有りますから、ぜひ見学される事をお薦めします。百聞は一見にしかずです。

本社は赤羽ですから、ご希望があれば、赤羽駅に車でお迎えに上がります。ショールーム迄の移動時間は、20分程度です。

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