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用語集(露点温度)

専門用語をわかりやすく解説します。

露点温度(ろてんおんど)

露点温度を調べるには、一般的には湿り空気線図と言うグラフを使用して調べます。
露点温度を言葉で簡単に言いますと、空気の中に溶け込める水分量は、その時の温度によって変わります。
低温では溶け込める量は少なく、高温では多くの水分が溶け込めます。
これ以上水分が溶け込めない状態が、相対湿度が100%です。

下記は湿り空気線図と呼ばれるグラフです。

この図では、温度23℃を赤、求めたい相対湿度50%を青でマーキングしてあります。
この2線が交わるポイントが、23℃/50%RHの地点です。
この地点から真っ直ぐ緑線を左に移動してぶつかった地点が、この空気の露点と呼ばれ、その温度は約12℃です。
この露点温度の相対湿度は100%で、もうこれ以上空気中に水分が溶け込めない限界の状態を示します。

冷却器を使って室内の温度を下げて行くと、お部屋の相対湿度は逆に上昇して行きます。
冷やし続けて、相対湿度が100%になった時の温度を露点温度と呼んでいます。

もっと判りやすい例では、夏季に冷蔵庫からビール瓶を出すと表面が濡れますが、冬季には濡れません。
周囲の温度によって濡れるか濡れないかが決まる訳ですが、冷たいビール瓶の表面が曇り始める温度が露点温度です。
空気中に溶け込めない水分が、表面に現れた物を結露と呼んでいます。
低温のお部屋で換気を行うと壁や床が濡れますが、給気した空気の露点温度より、お部屋の壁の温度が低ければ、ここに給気した空気が触れると結露が発生して、お部屋の中が濡れてしまいます。
価格の安い冷蔵庫を低温実験室として導入したり、低温で換気をすると、この様な問題が発生します。

 
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