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用語集(霜取の方法)

専門用語をわかりやすく解説します。

霜取の方法

15℃以下の低温運転や30%以下の低湿度運転では、空調機内の冷却コイルの温度がマイナスの温度域になりますから、冷却コイルに着霜が発生します。
連続運転では、凍結して氷の塊になりますから、何らかの方法で霜取する必要が有ります。

冷蔵庫では、送風機を回したまま定時的に冷媒を止めて、庫内の空気温度で霜取りするオフサイクル方法が主流です。
冷蔵庫は価格が安いので、これを低温試験室として採用し、実験に使用されている例は多く有ります。
冷蔵庫には換気装置が無く、換気すると着霜が激しくなります。
霜取する為に冷凍機が停止すると、急激に室内の相対湿度が上昇して、室内がびしょびしょになります。
実験室なのに紙が湿気てしまうので、鉛筆では字が書けなくなります。

これらは、冷蔵庫を低温実験室として導入してからお客様は初めて判ります。
とても低温実験室としては使えませんので、改造したいとの御依頼が有ります。
冷凍庫も同じです。
庫内の空気では霜取り出来ませんので、冷媒を止めて、電気ヒーターかホットガスで霜取りを行います。
換気をしようものなら、激しい着霜が発生します。
冷却を止めてヒーターで霜取すると、室内の温湿度は一気に急上昇して、相対湿度は100%になります。
室内はびしょびしょで、これも低温試験室としては使い物にならない事は容易に想像が出来ると思います。

低温運転が出来る環境試験室を導入しても、霜取方式が冷凍庫と同じ方式では定時的に霜取りを行う必要が有り、その度に室内の温湿度は急上昇します。
夏季は特に着霜が激しくなりますから、これではとても連続した低温実験は出来ません。

弊社の霜取方式はいろいろありますが、基本的には運転を止めると湿度が極端に上がるので、運転は停止させないで、室内の温湿度条件を乱さずに、そのまま霜取りを行う様に工夫しております。

霜取方式は、プラス温度の領域ならダブルコイル方式、あるいはトリプルコイル方式等を採用しております。
低温低湿度の場合やマイナス温度域等では、デュアル方式を採用しております。
熱負荷の大きな場合では、4連のデュアル方式等も納入させていただいております。
これらの詳細は、弊社にお問い合わせください。

 
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