glossary/constant-temperature-room

用語集(恒温室)

専門用語をわかりやすく解説します。

恒温室(こうおんしつ)

温度制御が可能で、湿度は成り行きで良い試験室を恒温室と呼びます。
紙や布製品等の試験室は大きく湿度の影響を受けるので、恒温恒湿室にする事は必須の条件です。
金属やプラスチック製品では、湿度の影響は無いだろうと恒温室のご要望も有ります。
しかし、湿度が60%以上では鉄材は錆びますし、30%以下ではプラスチック製品は静電気が発生する問題が出て来ます。
一般的な恒温室では冬季の室内湿度が極端に低下しますから、入室者の健康問題にもかかわります。
湿度が変わると実験結果にも影響が出て来ますので、恒温室の需要は減って来ております。

恒温恒湿室の様に湿度を制御する場合には導入後、加湿器の保守費の高さに驚かれます。
加湿器の修理をあきらめて、恒温恒湿室を恒温室として使用されているお客様はかなりおられます。
ところが、湿度が大きく変わると実験結果には想定できなかった差が現れるので、大変お困りになっている例が有ります。
そこで、何とか運転経費が掛からない様に改造したいが、既存の恒温恒湿室では出来ないかとのご相談も良く有ります。

この様な試験室の空調装置を弊社CSC方式に改造したり、空調装置だけを交換すると、大幅に消費電力が減少するだけでなく、加湿器のトラブルもほとんど無くなりますから大変驚かれます。
この様な湿度による諸々の問題は、経験者しか判りません。
今でも、「実は予算が無いから、弊社は恒温室で良い。」と言うお話も良く有ります。

この様なお客様には、弊社CSC方式の加湿器が無い物をお薦めしております。
実は、弊社CSC方式の恒温室に湿度センサと湿度調節計を追加取付けするだけで、室内湿度がモニター出来て、夏季は必要なだけの除湿制御が出来、冬季は出来るだけ除湿しない様な恒温恒湿室になります。
この場合、加湿信号は標準装備しておりますから、後日、加湿が必要になった時は、市販の加湿器を外付けすれば、そのまま恒温恒湿室に改造が出来るメリットも有ります。

恒温室を湿度モニターと除湿が可能な恒温恒湿室にしても、追加費用は20~30万円程度ですから、恒温室新設の全体の費用からすればわずかな追加予算です。
この様な説明をすると皆様がこのシステムを採用されますから、現在、弊社では単純に温度だけ制御する恒温室の出荷は全くありません。
全て室内湿度がモニター出来て、夏季は除湿制御が可能な恒温恒湿室になっております。
こうする事で、夏季の多湿や結露の問題や冬季の極端な乾燥状態も防止できます。

 
恒温恒湿室・環境試験室など、各種お問い合わせ・無料お見積もりはこちら
03-3905-4855
メールでのお問い合わせは24時間受付中