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用語集(クリーンルーム)

専門用語をわかりやすく解説します。

クリーンルーム

恒温恒湿室の空調機にヘパフィルタを組込んで、お部屋にFFU (ファンフィルタユニット)を取付けすると、簡易的なクリーンルームになります。
FFUは、天井から吊り下げるタイプと床置きが有り、後から改造する事も有ります。
この方法でも、クラス1000と呼ばれる精度迄は得られております。

クリーンルームには清浄度の規定が有りますが、極端な話ですがヘパフィルタの数を増やして、循環回数を上げれば、必然的にクリーン度は上昇します。
フィルタの数が少なくても、人の出入りが無ければ極端にクリーン度が上昇します。
一番の発塵元は人間なのです。

クリーンルームは常温常湿が多く、特別な空調技術は要りません。
産業用のパッケージエアコンには、ヘパフィルタユニットを追加出来るタイプが有りますから、このエアコンに暖房用のヒーターと加湿器を組込んで、クリーンルームとして納入している業者もおります。
エアコンは定価と比較すると、業者の仕入れ価格が非常に安い物で、この方式であればとても大きな利益が出せますから、参入する業者も非常に多くいます。

ここで問題になるのは、エアコンは汎用品ですから価格は安いのですが、長く持ちません。
10年もすると補修部品が無くなり、修理が出来ないので総入れ替えになります。
冷房能力が可変出来ないので、室内温度の制御は加熱ヒーターの制御だけになります。
冷却して加熱すると、相対湿度が低下しますから、加湿も必要です。
この方式は、空気の乾燥した冬季でも必要以上に除湿してしまうので、冬季は大量の加湿が必要になります。
空気の乾燥した冬季は消費電力がとても大きくなり、加湿器の故障が多発する欠点が有ります。
残念ながら、クリーンルーム業界では今でもこの方式が主流であり、皆様が高額な電気料金と加湿器の修理代に悩まれております。

この業界に高精度の空調機を持ち込んでも、価格競争には勝てませんので、原価の高い弊社のクリーンルームはあまり多くの納入実績は有りません。
但し、高精度の温湿度や低湿度、省エネ性を要求された場合は、エアコン方式のクリーンルーム業者では出来ませんので弊社にお話が来ます。
既存のクリーンルームと比較されますと、極端に省エネになりますし、加湿器のトラブルも減少しますからとても喜ばれております。

弊社はクリーンルームの専門業者ではありませんが、低湿度や高精度で、クラス1000と呼ばれる程度のものまでは各方面に納入させていただいております。
高精度な恒温恒湿室のクリーンルームやエアコン方式では出来ない低湿度のクリーンルーム、他社製のクリーンルームを省エネに改造した実績は有りますのでご相談下さい。

 
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