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用語集(自動可変風速)

専門用語をわかりやすく解説します。

自動可変風速(じどうかへんふうそく)

弊社の装置には、自動可変風速が装備されています。
他社の試験室をご利用のお客様では、室内の騒音と風の強さに悩まれている例が多く有ります。
大声を出さないと室内で会話が出来ないとか、紙が揺れたり飛んだり、粉末が舞ってしまったり、精密天秤が風の影響で使用出来ないので、囲いを作っている等のお話もあります。
この様なお客様は当然、製造したメーカーにも先に相談されておりますが、これ以上の低風速は無理ですと言われてしまう様です。

弊社の装置は温度の移行中に実験はしないであろうと考え、風量を最大にして、壁を早くその温度になじませて、風量を下げても温度分布が低下しない様に工夫しております。
また、低温や高温では空気の重さが変わる為、分布が悪くなり易いので、少し多めの風量にして制御しております。

じっくり測定される常温常湿付近の実験では在室時間も長くなり、騒音と風はかなり嫌われますから、その実験内容に応じて、数段階に風量を自動可変している例も有ります。
また、実験中の室内風速は手動でも可変できますから、驚くほどの低風量にできます。
常温域では外気と大きな温度差が無いので、極端な微風速にしても、温度分布はそれほど悪くなりません。
風速を下げると、消費電力も最小に下がります。

可変風速の実例

本装置は室内温度が設定と離れている場合は、設定に近付くまでは最大の能力で送風を行い、室内の温度分布を高く保ち、移行時間を早めています。
温度が設定に近付くと段階的に風量を落とし、次第に低風速で低騒音な運転に変化します。
設定温度に到達した後の風量は、お客様が自由に変更する事が可能です。
制御盤内にある上の写真のインバータの白いツマミを回すと、風量が変化します。

インバータの数値の表示は送風機の電源周波数です。
移行時は最大定格の60Hzで運転しますが、設定付近到達後は25~60Hz の範囲で可変する事もできます。
周波数が高いほど、温度分布と制御性は向上します。
また、周波数を下げると、極端な低風速低騒音になります。

低騒音に改造した実例

左は改造前の、パッケージエアコンを利用した空調機です。
室内の騒音は65.5dbで、室内で会話をするにも大声を出さないと聞き取りにくいレベルでした。
これは、大型機械を運転されている生産工場内の騒音レベルで、室内に強い風が吹いている状態でした。
左写真の右上には加湿器が見えており、ここからもボコボコと沸騰音が聞こえ、水滴も室内にまき散らす構造でした。

右は弊社の空調機と交換した後の、室内騒音値で43.5dbです。
およそ20db低下しております。
これは、図書館内の騒音レベルです。
空気は天井面に分岐させて吹出させていますから、室内では風も感じなくなりました。
人間の耳の感じでは、騒音が1/10になったかなと言う程の音圧レベルに低下しました。

改造後は、お客様がノートパソコンの小さな冷却ファンの音が気になり始め、これがうるさいと感じる様になったと驚かれています。
この改造により消費電力も1/6に低下し、制御性も向上、故障率も低下したので、お客様は大変喜ばれております。
増設や改造のご希望でお会いした時に、弊社の装置はとても静かで、室内風速も極めて少ないと説明しても、なかなか言葉だけの説明では信じていただけません。

この様な低騒音低風速と省エネ性は、口頭や書類で説明されても、その様な事はとても信じられないと言うお客様もおられます。
そこで弊社は、埼玉県川口市の工場でレンタル装置を公開しております。

お客様を弊社のレンタル装置にご案内すると、静かさや風の少なさだけでなく、精度の高さ、消費電力の少なさにも大変驚かれます。
運転中の消費電力も表示させていますから、消費電力の少なさでは、見学されたお客様は皆様がとても驚かれます。
ご希望が有れば、何時でも赤羽駅から車でご案内しますので、メールで連絡してください。

 
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